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キャンドルナイト scene1 「雪の降り終わった後に」

切げに、雪は笑っているようだった。
ふわふわと街の暗闇を縫い、オレンジ色の街灯に照らされ、しんしんと降り続いている。
白い雪は、冷たさの中でほほえんでいる。
手を前にかざし、指先や手のひらに落ちる、ひとひら、ひとつぶを見守り、溶けて消えていく静寂に、彼方まで消えていきそうな心を溶かす。
忘れていたような、君の白い素肌が重なる。
深夜の車道の真ん中を歩きながら、ワインに酔った瞳を夜空に向ける。
街は眠っていた。
星々すらも眠り、その安らかな吐息を落とし雪へと変えているのだろうかと考えながら、寂しさの中でふっと遠くを見つめる。
きっとあの一番輝いている星のもっと奥の輝き。
君の素肌を指先でなぞりあげるように、夜空にかざす。
そして、唇へと指先をあわせ、投げキッスとともに手を開いていく。
今は遠い君は、君の愛した人とともに幸福な時間を奏でているのだろう。
車道の真ん中で、ほとんど痕もない雪の上へと寝そべる。
きっと車が来たら、赤い血を散らして苦しんで死ぬだろう。
瞳に次々と落ちる白い涙、冷たい雪の吐息。
思い出すのは凍りついた風に消えるいくつものぬくもり。
肌が寒さで張り詰めてくる。
悲しみはもう遠くへと行って何もかも虚しく響き渡っている。
澄んだ響きは雲の向こう側、きっと月の彼方まで届くだろう。
手を伸ばして、雪を掴む。
掴みきれないほどの雪が、体を埋めていく。
瞳をゆっくりと閉じて、力なく手を落とそうとした時、手袋の柔らかな感触に握られる。
見知らぬ女性。
自殺じゃないんだ、ただこうしていたかっただけなんだ、死ぬ?いいよ、死んでも、どうでもいいじゃないか、あんたには関係ないことさ。 酔っ払っているよ、酔って忘れたいことだってたくさんあるさ。
いつまでもナイーブでセンチメンタルな自分を隠さず独り言のように打ち明ける。
雪の冷たさだけが背中に染み渡って、彼女の声は遠くから聞こえてくるようで、ただこの握られた手の力強さだけが、この世界で確かなもののように感じた。
一緒に飲まないか?まだ飲み足りない。白ワインがいいな。あなたの素肌みたいに澄んだ白を飲もう。あなたの手はあたたかいね。 僕は冷たいままあたたかくなることがない。
彼女は手袋を脱いで、今度は素手で手を掴んで、あなたのほうがあたたかい手だよ、と言う。
この手のぬくもりだけでしか、僕は僕の真実を示すことができない。ただそれだけじゃあまりにも心もとなくて、きっと誰も信用してくれない。もぬけの殻さ。僕は本当は誰だったのか、最愛の人を失うと、こうまで自分が自分じゃいられなくなるのか。たった一つだけ命だけ残された気分さ。最後のぬくもり。誰でも生きている限りはあたたかい。 それだけ最後に残されている気分だよ。たった一つだけ残されたこと。それすらも、どうでもいいことのように思えてくる。命を支えるには、きっと心の強さが必要なんだよ。
怪訝そうな顔をするでもなく、彼女はほっとするような瞳を向けて言う。
でも、あなたの瞳はとても切なく輝いて、あたたかそう。
彼女の声は雪の舞うこの景色の中に響いて、溶けていきそうだった。
トラックが彼女を避けて通り過ぎた時、ほら、私がこうしていなきゃあのトラックにひかれていたよ、と言う。
やっぱり、死ぬつもりだったんでしょう。 見知らぬ親切な人。他人のことを心配してくれる人。
自然と笑いがこみ上げてきて、鼻でふふふと笑ってしまい、彼女は首をかしげた。
命なんて、何を大切にすることがあるのか。
そう一言もらした時、彼女はぐっと私を引き上げて、車道の真ん中で私を強く抱きしめ、飲もうよと耳元で囁いた。
踏みしめる雪の音はぎゅっぎゅとすれて、あいかわらず車道の真ん中を歩く二人の手は握られたままで、冷たくなりそうな指先を守るように、彼女の素手を包んでいた。 夜、車通りの少ない車道の真ん中を歩くちょっとした冒険。
初めて会った二人、命のあたたかさだけが、雪を溶かさず語らえる気がしていた。
白ワインを両手に、お酒強いんだねと言う彼女にほほえみ、部屋へと転がり込む。
片付いた部屋、白いシーツの引かれたベッド、テーブルの上にはサンタクロースとトナカイの小さな置物。
クリスマス、近かったんだなと改めて思わせる。
ワイングラスとかなくて、コップでごめんねと持ってくる彼女の指は白くてすらりと伸びている。
白ワインをコップに入れて、ああそう言えば、と自己紹介をしあう。
外の冷たさから少しずつ開放されて、部屋のあたたかさに染まっていく。
寒いでしょう、今ストーブつけるけどあたたかくなるまで時間かかるから、コートは着ていて。
初対面の男を一人暮らしの部屋に入れて、よくそこまで気を使えるなと少し感心していた。
随分と苦労したの?と聞く。
え?どうして?と不思議そうな顔をする彼女。
気の使い方が、玄人。
なんて言うと、なにそれー、と笑う彼女。 普通だよ。特別なことしてない。
さりげなくできる気配りに冷えた心が打たれる。
乾杯をして僕はぐっと飲み干す。 酔いが足りない。辛い気持ちは忘れ去りたい。
それを何も言わずに黙って見て注いでくれる彼女。
彼女はちびりちびりと飲んでは僕の様子を見る。
この人も、僕と同じように孤独を抱えているのだろうか。
この人も、僕と同じように切なさに苦しめられているのだろうか。
どうして僕を助けてくれたのだろう。
女の子一人の部屋で、男を入れて何も怖くないのだろうか。
ワインボトルが二本目にさしかかったとき、愛している人がいたんだ、と言った。
私も、とあなたは言った。
愛していた人は今は他の人と一緒にいて、幸せな時を過ごしているよ。僕は彼女といた時間が人生のすべてだったような気持ちなんだ。本当に愛していたんだ。
そして彼女の事を聞く。
彼女はグラスを置いてうつむく。私の愛している人は、ここ。
そう言ってポケットの財布の中に挟まっている写真を見せてくれた。
あそこにも、と机の上に飾ってある写真立てを指差す。
もう、こうしてでしか会えないから、彼のほうがずっと年上だったけど、今年、私が年上になっちゃった、それでもまだまだ彼よりもずっとずっと子供で。
えへへと言いながらほほえむ彼女を、強い人だねと言ってはいけないのだろうと感じた。 でも、僕よりはずっとつよいひとだ
きっと彼女は、割れてしまいそうな思いを、大事に大事に抱えてきたのだろうから。
ふと立ち上がり、カーテンの隙間から外を覗く。
空の雲は晴れて、今は満月に近い月が見える。
部屋の電気を消そうよ、外の月が綺麗だよ、カーテンを明けて、月を見ながら話そうよ。あの人が亡くなったのは満月の日。寂しそうでもなく、思い出に浸っているようでもなく、もう彼女の一部になっているかのような自然さで、悲壮感ではなく新しい幕開けのようにカーテンを開ける。
部屋は月明かりに照らされ、白ワインが青く染まる。
樹氷が見えて、街は静寂に凍りついている。
部屋があたたかくなってきて二人ともコートを脱ぐ。
見て、綺麗だよ。
そう言う僕の傍に寄ってきて月を見上げる。
僕はどうしても聞きたくなる。見知らぬ二人の唯一の共通点。
あなたの話を聞かせて、愛しているその人のこと。
電線に積もった雪が、はらりと落ちて痕のない白い歩道に傷をつける。
私の愛している人はね……優しい人だったよ……。
一緒に行った旅の話、大切だと思った瞬間、一生懸命思いやってくれたこと、愛そうと自分なりに努力していったこと、辛いことも苦しいことも嬉しく思えたこと、最後の夜のこと。
彼女の話を聞いているうちに、知らず知らずのうちに肩を抱き寄せていた。
微細な心のざらつきまで撫でるようにわかる気がした。彼女の話を聞く度に、自分が辿ってきたことと、これから辿らなければならないことが見えてくる気がした。
彼女の目は、正直な目をしている。嘘をつかない目だと思った。
不思議な気持ちになる、懐かしい優しさに触れているような。
彼女が僕の瞳を覗きながら、唇は近づいていき、静かに触れる。
本当に、触れる程度のくちづけで、僕たちは離れる。
いけないことをしてしまったような、今してしまったことを忘れてしまいたいような、そんな小さな気まずさに包まれて、僕たちは無言でワインを飲み始める。
両手でグラスを包む彼女の姿は何かを恐れているようで、今すぐ僕は彼女を抱きしめなければ震えてしまうのではないかと思うほどにか弱く見えた。
今も。
そう言いかけた彼女に、え?と小さく聞き返す。
今も愛しているの?その人のこと。
僕は、たぶん、としか答えられなかった。
正直、何が愛情なのかすらもわからなかった。 それは、結果として別れてしまったことの負い目。
きっと、自分勝手な愛情さ。
そう付け加えて、ワインを飲み干し、自分でコップ満杯に注いだ。
月の光が彼女の指先を浮き立たせるようで、白い肌が悲しみを慰めていくようで小さな誘惑を感じた。
男の人なのに、指が綺麗。
僕の手をとり、なでて、指先を絡める。
大きいね、やっぱり、私の手、小さい。
そう言って、僕と手を合わせる。
手のひらの中にすっぽり収まりそうな彼女の手、そんな気がした。
やっぱりあなたの手は、あたたかい、と彼女。
あなたの手は、冷たいね、と僕。
あなたの手の甲にキスをする僕。
僕の手の甲にキスをする彼女。
そして彼女は僕の中指の先を、少しだけ口に含んで舐める。
どうしてだろう、それだけで、あなたのことをあたたかく感じるなんて。
まるで大切なものを手に取るように、僕の手を扱う。
唇を離して、僕を見つめる。
月明かりの部屋で、また唇が近づいて、今度はしっかりと繋がりあう。
触れた瞬間溶けてしまいそうな、怖くなりそうなほどのやわらかさで。
求愛しあう鳥のように、優しく唇をついばみあった後は、互いの小さな吐息とともに舌を絡め合わせる。
探り合うように舌先を舐めあい、そして求め合うように舌を奥まで絡め合わせる。
静かな部屋にこだまするように、舌先が絡み合い吸い合う音が響く。
彼女の服の中に手を入れ、おへその横をなぞりあげると、あなたは甘い声をあげる。
彼女も僕の服の中に手を入れ、冷たい手を胸元にまではわせてくる。
まるで僕の肌にしっとりと吸い付くような彼女の手は、僕の衝動を誘い込むようだった。
ねえ、いい?と僕のあそこへ優しく触れながら彼女は言う。
いいよ、と僕が言うと、彼女はベルトを外し僕のズボンを下げる。
硬くなっている僕のものを手のひらで包み込みながら、彼女は嬉しい、と言う。
僕が彼女の頭をなでると、うっすらと優しくほほえんで、僕の下着の中にあるものを舌先で確認していく。
それは求めてするようなものではなく、ひとつひとつ確かめて、包んでいくように。
やがて先のほうを口に含みながら、ソフトクリームを舐めとるように舌を這わせる。
舌使いはとても優しくて、壊れ物を扱うようで、消えてしまいそうなものを慈しむようで、僕の瞳がなぜか熱くうるみそうになっていくのを覚えた。
僕は彼女を止めると、嫌だった?と聞くので、違うんだ、抱きしめさせてくれ、と言って彼女を強く抱きしめてから、ありがとうと告げた。
そして彼女の服を脱がせた後、かわいらしく立っている乳首へキスをしながら愛撫をした。
僕の頭をぎゅっと抱きしめ、髪がくしゃくしゃになるくらい撫で回して声をあげる。
乳首へキスをしているだけなのに、彼女は体を震わせながら感じてくれる。
まるで星の旅、あなたの中の輝く星を見つけながら、ひとつひとつ愛撫していきたい。
この小さな夜に。 たった一つ繋がり合った孤独を架け橋を渡り、心を交わすように。
彼女のすべるようなきめの細かいお尻を撫でながら、指先を太ももの奥のやわらかな茂みの奥へと滑り込ませると、すでに潤んでいた。
優しく割れ目に沿って指先をなぞりながら、彼女へとほほえむと、強く僕へとくちづけをしてくる。
求めるように、むさぼるように。
合図をすることもなく、二人とも自然に重なり合う。
まるで隣同士だったジグソーパズルのピースのように。
僕のものは彼女の体温に包まれ、白い肌は僕に吸い付くようにしっとりと汗ばんで甘い香りをはなつ。
彼女の中は、やわらかくて、滑り込ませても、まだきつく抱いてくるようで。 肉の一部が熱く溶かされていくのを感じる。
ゆっくりと腰を突き入れながら、彼女の微かな反応を大切にしていく。
手を握り、彼女の指先が時折強く握り返してくるのを感じ、ぐっと突き入れたまま腰を回すと潤んだ瞳でキスをせがんできた。
硬く張り詰めた乳首を吸い上げ、白く透き通るような乳房を舐めあげると、彼女の中に入っている僕の肉は締め付けられた。
外の冷たさが体に残って分、あたためあいたかったけれど、激しくしてしまうと目の前のすべてが雪の結晶のように脆く崩れてしまう気がした。
最後まで、優しく、丁寧に扱った。毛糸を編んでいくような積み重ねで、高まっては燃え溶けていくようで、何度も何度も彼女は体を震わせた。
優しい時間をどれほど過ごしたことだろう。
酔いも冷めぬ間に、オレンジ色の雲はうっすらと彼方を染めている。
コップの中の白ワインは、薄暗い朝日に染まり出している。
僕と彼女。 まだ、繋がりあっている。
きっと眠り、覚めてからも、もっとたくさんのことを語り合わなきゃいけない。
もっと彼女のことを知りたいから。
僕が強く突き上げると、彼女は大きく体を痙攣させながら、僕の体を強く抱いた。
彼女の鼓動が静寂を破ろうとする朝の空間を通して、僕の胸に響き渡っていた。
命を絡めて、今僕と彼女はこの部屋にいる。
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